伝える

歯科医療が
貢献できること

人生100年時代を迎え、心身ともに健やかに暮らし続けられる=ウェルビーイングな社会を実現することの重要性が高まっています。近年、歯や口の健康が糖尿病・心疾患・認知症など全身の病気と深く関わっていることが明らかになり、健康寿命を延ばすには、生涯を通じた口腔ケアが欠かせないことが分かってきました。

富山県では「県民歯と口の健康プラン」に基づき、ライフステージに応じた歯科保健を進めています。予防歯科の普及、要介護者や障がいのある方への支援、健康格差の是正、災害時の対応など、歯科医療は暮らしのあらゆる場面で皆さんの健康を支えています。私たち歯科医療従事者はその誇りを胸に、より良い未来をつくっていきたいと考えています。

富山県の歯科医療の
現状と課題、
そして未来への展望

一方で、歯科衛生士や歯科技工士の不足は全国的に深刻な問題となっています。高齢化に伴う予防歯科の需要増加に応えきれず、義歯や補綴物の製作遅延など、生活の質に影響が及ぶ懸念もあります。さらに、若手歯科医師の育成や地域間格差の是正、社会全体での口腔ケアへの理解促進も大きな課題です。

だからこそ、今こそ新しい力が必要です。歯科医療は人々の健康と暮らしを守る、やりがいのある仕事です。地域に密着した予防活動、デジタルやAIを活用した先進的な技術、そしてチーム医療による包括的なケア ― 未来の歯科には幅広い活躍の場があります。

富山県歯科医師会では、歯科衛生士会・歯科技工士会の皆さんとの連携強化や復職支援、研修機会の提供、そして歯科医療を志す方々への情報発信を積極的に進めています。その一環として立ち上げたのが「Toyama Dental Link」です。

歯科医療の未来を支えるために、県民の皆さんと共に、そして次の世代の仲間を含めてワンチームとして、力を合わせて歩んでいきましょう。