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【8月20日(木)】令和8年度「歯科保健関係者研修会」

抄録

奥野 健太郎(おくの けんたろう)
大阪歯科大学 高齢者歯科学講座/大阪歯科大学附属病院 睡眠歯科センター

 「寝る子は育つ」皆さまご存知の有名なことわざです。ことわざは、いにしえから伝承されてきた知恵や教訓であり、今日まで厳選され語り継がれたことには意味があります。
 「寝る子は育つ」は、近年の睡眠研究から、実は科学的に裏付けされたことわざであることが分かってきました。
 私の小学生時代の睡眠時間を思い出してみました。当時、全国の小学生が夢中になった某テレビ番組(8時だョ!〇〇集合)のエンディングソングでは「歯磨けよ!」「夜更かしするなよ!」という掛け声があり、それを聞いてから布団に入った記憶があります。おかげさまで小学生時代は、21〜7時まで、1日10時間睡眠、毎日歯磨きする習慣が身につきました。
 寝る子が育ち40代の中年になり、大きな病気をせず、虫歯ひとつなく、元気に仕事ができているのは、あの番組の標語のおかげかもしれません。
 あれから40年。子供たちを取り巻く環境は大きく変わりました。リビングで家族が(8時に)全員集合してテレビを見ていた時代では、家での娯楽(テレビ)は家族の共有物であり、ある程度は家族(集団)によって生活リズムが作られていました。科学技術の発展の恩恵を受け、今や娯楽は手のひらに収まり(スマートフォン)、いつでも、どこでも、エンドレスに、子供(個人)のペースで楽しめるようになりました。もうかつての日本全国土曜日の8時にはテレビの前で家族全員大集合!の時代ではなくなったのです。大人たちも、日照時間に囚われずに、24 時間昼夜問わず個々のペースで活動(仕事)をすることが可能となりました。
 そのような現代社会だからこそ、本講演では、子供の心身を育む重要性「寝る子は育つ」について真剣に考えたい。

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