【12月20日(日)】令和8年度 歯科専門職(臨床に役立つ歯冠補綴)研修会
- 開催日時
- 令和8年12月20日(日)9:30~12:00
- 開催場所
- オンライン/富山県歯科医師会館
- 定員
- 無し(無料)
- テーマ
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広がる歯冠補綴の選択肢 〜材料選択と臨床操作の勘所〜
- 講師
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日本歯科大学生命歯学部 歯科補綴学第2講座 准教授 八田 みのり 先生
抄録
テーマ『広がる歯冠補綴の選択肢 〜材料選択と臨床操作の勘所〜』
日本歯科大学生命歯学部 歯科補綴学第2講座
准教授 八田 みのり
現在の歯冠補綴治療は、従来の金属を使用した金属冠、レジン前装冠、陶材焼付冠に加え、金属を使用しない『メタルフリー』による治療が広がりを見せています。特にCAD/CAM 技術の発展はメタルフリー治療を加速させ、保険診療、自費診療を問わず、補綴装置の選択肢拡大に貢献しています。使用材料については,歯冠用コンポジットレジン、歯冠用陶材、ジルコニアなどが挙げられますが、これらを用いた補綴装置は、審美性や金属アレルギー問題の解決など、患者への多くのメリットをもたらしています。また、我々歯科医師にとっては、昨今の金属価格の高騰に対応する代替材料としての役割も大きいことも事実です。したがっ
て、多くの選択肢の中から、個々の患者に対し最適な補綴装置を選択し提供するためには、
技術や材料、臨床操作について正しく理解することが重要となります。
日常臨床で選択機会の多いCAD/CAM レジンクラウンは、 2014 年に小臼歯に保険収載されて以来、大臼歯、前歯へと適用拡大され、2024 年には大臼歯の失活歯に対するエンドクラウンが追加されました。2026 年の現在は、咬合支持要件が撤廃され、全ての歯種に無条件で装着することが可能となっています。
欠損補綴については、2026 年グラスファイバーを補強材とするCAD/CAM コンポジットレジンブロックを用いた臼歯一歯欠損に対するCAD/CAM ブリッジが保険収載されました。これまでグラスファイバーで補強した高強度硬質レジンブリッジが保険適用されてきましたが、適応症が限定されること、歯科技工士の技術に大きく依存することなどの理由から臨床での選択が難しかったと言えることから、これらの問題を解決する新たな材料、技術として益々適用拡大していくことが期待されます。小臼歯単冠から始まったCAD/CAM クラウンがブリッジまで適用可能となったことは、材料、技術の研究、症例の蓄積といった地道な努力を積み重ねた結果と言えるでしょう。
セラミックス材料については、コンポジットレジンに見られる経年的色調変化がなく、高い審美性と生体親和性を併せもつ材料であることは周知のとおりです。現在、多くの種類のセラミックス材料が臨床応用されていますが、材料の性質は様々で、それぞれの特性を正しく理解して使用することが必須となります。例えばジルコニアは、高強度であることから適用範囲も広く、レイヤリング法によるジルコニアクラウンとともに、ジルコニア単体で製作するモノリシックジルコニアクラウンも高い審美性と強度を担保可能で、身近な補綴装置となっています。しかし、「強い・硬い」という材料の性質ゆえ、理解を誤ると様々なトラブ
ルを引き起こすことになりかねません。
歯冠補綴装置として、従来の金属冠と異なる性質を持つコンポジットレジンやセラミックスを扱う機会が増える現在ですが、脱離や破損などのトラブルを回避するためには、慎重な適応症の選択、機械加工に必要な支台歯形態、使用材料の特性、支台歯への接着操作について十分に理解することが必須となります。冠本体と支台歯を接着性レジンセメントを用いて強固に一体化することが必須となるため、装着までのステップを確実に行うことが大きなポイントとなります。
本研修会ではこの10 年間で得られた知見とともに、材料特性、臨床操作を見直し、安心して使いこなすための勘所を確認したいと思います。
※お申し込みは、WEBフォームから承っております。
※本会会員、もしくは会員歯科診療所にお勤めの方のみ